二日酔いの最新情報

二日酔いに関する様々な研究

世界ではアルコールと二日酔いに関する様々な研究が行われています。
肝臓におけるアルコールやアセトアルデヒドの分解、また酵素の働きなど二日酔いの仕組みは徐々に解明されつつあります。
(詳しくは肝臓のアルコール分解の仕組みをご参照下さい。)
ここでは二日酔いに関する研究の最前線事情をいくつか紹介しています。

新しい発見、新たな酵素でアルコール分解速度が大幅向上

UCLA大学の呂研究員はアルコールの代謝を促進する新しい酵素を発見し、科学雑誌に取り上げられました。
2つの酵素を用いることでアルコールの血中濃度を大幅に下げることに成功しました。
1つはアルコールの酸化を促進し過酸化水素を生成する酵素、もう一つは過酸化水素を水や酸素に分解する酵素です。
この2つの酵素を同時に配置することで血中アルコール濃度が何もしていない人と比較して30分後に10%、90分後に31%低下しました。
この発見が市販薬に応用されれば、既存の二日酔い治療法と併用することで近い将来二日酔いの症状を大幅に緩和できるようになるかもしれません。
現在の二日酔いの原因と治し方については二日酔いの原因と治し方を ご参照下さい。

ピルもアルコールの代謝を促進する

肝臓のアルコール代謝と似た働きをするものに、ピルがあります。
ピルはアルコール中毒者のための予防策やアルコールの解毒剤として使用することができると言われています。
アメリカではすでに肝臓保護、強化のための専用のピルもいくつか販売されています。
カスタマーレビューでは二日酔いの苦痛からの軽減やお酒が以前より飲めるようになったなど様々な声が聞こえています。
日本でも近いうちに二日酔い対策や肝臓用のピルが販売されるかもしれません。

アルコール中毒を治す薬が日本で初めて販売

日本ではアルコール中毒になると施設での禁酒治療やセラピーが一般的でした。
今回日本新薬はアルコール依存症のための断酒補助薬「レグテクト錠」を日本で初めて販売するようです。
すでに海外24カ国で発売済みの薬で、日本では2013年に臨床試験を実施し承認を得ました。
ただし、この薬は医師の処方箋が必要となるため、一度お医者さんに行かないと販売してくれないようです。

効果は服用後28日経過までの断酒成功率が71%、253日経過でも38.6%とかなりの数字を誇るようです。
特徴はこれまでのアルコールの離脱症状を和らげるものではなく、飲酒欲求を抑制するよう作用します。
二日酔いの予防や回復とはあまり関係ないかも知れませんが、アルコール中毒の人には心強い薬となるかもしれません。

既存の二日酔いの治し方や予防方法については以下をご参照下さい。



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