二日酔い防止策 これは避ける

二日酔いの防止 やってはいけないこと

二日酔いを防止するために、飲酒前、飲酒中、飲酒後にやってはいけないことがいくつか存在します。
そのほとんどは非常にささいなことですが、知らなければしばしばやってしまうことです。
ここでは、二日酔いを防止する方法のうち、飲酒中にやると二日酔いの原因となるものについて、 内容とその原因について紹介しています。

二日酔いを防止するために避けるべき8つのこと

二日酔いになりやすい飲み方 二日酔いを防止するために
飲酒前 空腹で飲酒 事前に食べて飲酒
割り方 炭酸で割る 水、お茶で割る
低カロリードリンクで割る 通常のもので割る
温度 熱燗
飲酒前に飲む 飲酒前は飲まない
運動 はしごしたり、クラブなどに行く 落ち着いてゆっくり飲む
お酒の種類 醸造酒を飲む 蒸留酒を飲む
飲酒後 そのまま寝る 水分補給して寝る

空腹

二日酔い防止は空腹を避ける
二日酔いを防止するには空腹で飲酒することは避けたほうが良いでしょう。
空腹を避けるだけで、血中アルコール濃度のピーク時間を遅らせたり、血中アルコール濃度そのものの上昇を抑えるなど二日酔いを防止する効果があります。
また、二日酔い防止という点では、飲酒前の食べ物は脂肪分などが優れています。
その他、飲酒前の二日酔い予防・防止策については、二日酔いの予防・防止は飲む前からをご参照下さい。

炭酸飲料

二日酔い防止に炭酸飲料を避ける
炭酸飲料はアルコールの吸収速度を早めます。
原因は炭酸の持つ炭酸飽和(二酸化炭素が水に溶ける)という性質です。
炭酸飽和は栄養分の吸収を促進する効果があり、アルコールも例外ではなく吸収が早まります。
一説では血中へのアルコール吸収時間を50%以上高めるとされています。
同じ飲み方をするなら、コークハイやソーダ割りより水割りやお茶割りにして飲むほうが二日酔い防止には効果的です。

低カロリーアルコール

二日酔い防止に低カロリーアルコールを避ける
低カロリーアルコールとは低カロリービールのようにアルコールそのものが低カロリーのお酒と、 ダイエット炭酸飲料などでお酒を割る場合の両方が含まれます。
これら低カロリーアルコールが二日酔いになりやすい理由は炭酸の役割に加え、 アルコールの吸収を遅くする砂糖がないために胃を素早く通過し、腸に素早く届くからです。

砂糖が含まれることで胃はアルコールを食べ物として扱うため、血中濃度の急速な上昇を抑え二日酔いを防止する効果があります。
ある研究ではウォッカを通常のソーダと低カロリーソーダで割ったグループをそれぞれ調査したところ、 低カロリーソーダで割ったグループは通常のソーダで割ったグループと比較して20%以上も早く酔いました。 二日酔いを防止するには、なるべく低カロリーアルコールは避けた方が良いでしょう。

温かいアルコール

二日酔い防止に温かいアルコールを避ける
日本酒の熱燗やホットワインなど温かいアルコールは吸収を早め、二日酔いの原因になります。 しかし、この説に関してはいくつかの反対意見があります。
特に水分を最も吸収しやすい温度が5~15度前後であることが科学的に証明されたことにより、冷たいアルコールの方が吸収が早く二日酔いしやすいのではないかとする意見です。

しかし、揮発性の高いアルコールの場合、腸管吸収以上に湯気などによる鼻粘膜によるアルコールの吸収が酔いを早めます。
特に鼻粘膜からの吸収は胃や腸以上にアルコールを素早く脳に到達させ危険です。
二日酔い防止という点では温かいアルコールを避けるだけでなく、その臭いにも注意するようにして下さい。

二日酔い防止に食前の薬は避ける
多くの薬はアルコールとの併用に対して警告を発しています。
また、いくつかの薬はアルコールと混ざることにより、吐き気や嘔吐、頭痛、失神など二日酔いと同じ症状を引き起こします。
理由は薬に含まれる成分がアルコールと化学反応するからです。
成分により反応内容は異なりますが、血中アルコール濃度を急上昇させたり、肝臓を損傷したり、 中には死に至らしめるものもあります。
薬は容量、用法を守り絶対にアルコールと一緒に服用してはいけません。

運動

二日酔い防止に飲酒中の運動は避ける
運動はアルコールの酔いを早めます。
理由は運動による発汗が脱水症状を早めること、血流が早まること、運動に必要な糖分(グリコーゲン)が不足するからです。
二日酔いの多くはアルコールによる脱水症状や低血糖症が原因です。
(より詳細な二日酔いの原因については二日酔いの原因と治し方をご参照下さい。)
運動によって発汗し、発汗によってまた多くのアルコールを飲むこととなりますが、 アルコールそのものに利尿作用があるため、脱水を引き起こします。
また、運動は貯蔵グリコーゲンを必要としますが、アルコールの分解にグリコーゲン使われるため、グリコーゲン不足になります。
その結果、頭痛や筋肉痛などの二日酔いの症状を引き起こします。 二日酔いの防止以上に酔って運動することは大変危険とされていますので、ご注意下さい。

醸造酒、メタノール

二日酔いの防止に醸造酒を避ける
お酒にはビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキーなど様々な分類がありますが、 二日酔いの促進または防止という観点からお酒を分類することができます。 二日酔いしやすいお酒としにくいお酒です。
二日酔いしやすいお酒は醸造酒です。
そして、二日酔いを防止するお酒は蒸留酒です。
二日酔いを防止する意味では、醸造酒より蒸留酒を飲むほうが良いでしょう。
また、二日酔いの直接の原因の一つとも言われるメタノール入りのお酒も避けたほうが無難です。
二日酔いしにくいお酒の種類については二日酔いしにくいお酒の選び方をご参照下さい。また、なぜメタノールが二日酔いに良くないのか、どのようなお酒に含まれるのかについてはメタノールが原因の二日酔い対策をご参照下さい。

飲酒後そのまま寝る

二日酔いの防止にそのまま寝るのを避ける
二日酔いの原因の一つに脱水症状があります。
アルコールそのものに利尿作用があるため、アルコールを飲めば飲むほど体から水分が失われるためです。
飲酒後失われるであろう水分を睡眠前に予め補給しておけば脱水症状を原因とする二日良いを防止することができます。
飲酒で失われるであろう水分量を測るにはアルコール計算機~分解時間と血中濃度~をご参照下さい。

また、睡眠中により多くのアルコール、アセトアルデヒドを分解し翌朝に残さなことが大事です。 就寝前の二日酔い防止の予防薬については二日酔いに効く予防薬一覧をご参照下さい。



二日酔い防止策 これは避ける 先頭へ
メニュー・目次へ

症状別治療薬
頭痛 吐き気
このエントリーをはてなブックマークに追加