二日酔いに効くドリンク

二日酔いを早く治したい場合、頼りになるのがドリンクです。
二日酔いに効くドリンクはスポーツドリンク、フレッシュジュース、お手製のドリンク、市販のドリンク剤など様々ですが、各ドリンクの種類が多く、どのドリンクが効くのか少しわかりづらいかもしれません。

ここでは、二日酔いに効くドリンクとして、スポーツドリンク、果実ジュース、お手製ドリンク、市販のドリンクを取り上げ、それぞれがなぜ二日酔いに有益なのかと、その効果について紹介しています。
二日酔いに効く酸素水については別途二日酔いに酸素が効くをご参照下さい。

ここから、各章（当ページ内）にジャンプできます。

スポーツドリンク
果実ジュース
お手製ドリンク
市販の二日酔い用ドリンク剤

二日酔いに効くスポーツドリンク

スポーツドリンクがなぜ二日酔いに効くのか

スポーツドリンクはスポーツによって失われた水分、栄養素を素早く補給するよう設計されたドリンクですが、
これが二日酔いの回復にぴったりマッチします。
二日酔いの最大の原因はアルコールにより多量の水と栄養素が身体から失われることなのですが、
それをスポーツドリンクが通常の水よりも素早く補給してくるからです。

アルコール50gで約600～1000mlの水分が失われます。
これは焼酎ロック180ml、ビール1㍑に相当します。
(アルコールによって失われる水分量については、アルコール分解時間と血中濃度をご参照下さい。)
また、排尿以外にアルコールによる栄養素の吸収阻害により、多量の栄養素が失われます。
スポーツドリンクはこれら失われた水分と共にナトリウム、クロール、カリウム、糖分を素早く補給してくれます。
(アルコール飲酒によって失われる栄養素についてはアルコールで失われる栄養素をご参照下さい。)

特にスポーツドリンクは水分を通常の水よりも素早く吸収できることから、頭痛、だるさ、吐き気、食欲不振などの原因となる脱水症状の二日酔いや、頭痛、だるさ、筋肉痛などの原因となる低血糖症の二日酔いに効果を発揮します。
(二日酔いの原因とその治し方については、二日酔い原因と治し方をご参照下さい。)

また、二日酔いで食欲不振であっても、スポーツドリンクならなんとか飲めるという人も多く、二日酔いにスポーツドリンクは非常に効果が高くなっています。

二日酔いに効くスポーツドリンク比較

日本の代表的なスポーツドリンクの原材料名を比較すると、アクエリアスが最も二日酔いには効くと言えます。
砂糖にはショ糖よりも体内吸収率の早い果糖やはちみつが使わており、失われた上記全ての栄養を含んでいます。
アミノサプリCは二日酔いで失った栄養素を補給する、という意味では不足しているものの、アルコールの代謝を促進し二日酔いに効くオルニチンを含んでおり通常のドリンクよりは二日酔いに効きそうです。

ポカリスエット	アクエリアス	ダカラ	アミノサプリC

砂糖、ぶどう糖果糖液糖、果汁、ぶどう糖、食塩、酸味料、塩化カリウム、乳酸カルシウム、調味料（アミノ酸）、塩化マグネシウム、香料、酸化防止剤（ビタミンc)	高果糖液糖、はちみつ、塩化ナトリウム、海藻エキス、ローヤルゼリー、クエン酸、クエン酸ナトリウム、香料、アルギニン、塩化カリウム、塩化マグネシウム、乳酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンc)、甘味料(スクラロース)、イソロイシン、バリン、ロイシン	糖類(果糖ぶどう糖液糖、果糖)、水溶性食物繊維、酸味料、香料、塩化カリウム、乳酸カルシウム、クエン酸カリウム、塩化カルシウム、酸化マグネシウム、甘味料(スクラロース)、ナイアシン、ビタミンb6	砂糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、果汁(レモン、アセロラ)、オルニチン、食塩、ビタミンc、香料、酸味料、トマト色素、クチナシ色素、甘味料(アセスルファムk、スクラロース、ステビア)、カラメル色素

※太字は二日酔いに効果のある栄養素

二日酔いに効く果実ジュース

果実ジュースがなぜ二日酔いに効くのか

二日酔いを治す時、古くからフレッシュ果実のジュースが用いられてきました。
特に、脱水症状、低血糖症を原因とする二日酔いにフレッシュ果実ジュースは効きます。
果糖は吸収も早く低血糖症を素早く解消してくれます。また、果実の各種ビタミンは二日酔いで失われた栄養を補ってくれます。
（二日酔いの原因と各症状、治し方については二日酔いの原因と治し方をご参照下さい。）
しかし、メタノールが原因の二日酔いの場合、果実ジュースは効果がない為、二日酔い用のドリンク剤の方が効くでしょう。
（メタノールが原因の二日酔いについてはメタノールが原因の二日酔い対策をご参照下さい。）

二日酔いに効く果実

最も一般的な二日酔いに効くジュースはオレンジジュースですが、世界でも様々な果実ジュースが飲まれています。
ポーランドでは二日酔いにはピクルスジュースが有名ですし、モンゴルではトマトジュース＋塩（塩分補給が主体）、日本では古くは柿、グレープフルーツが好まれていました、またアメリカでは多くの場合レモン汁(クエン酸による乳酸分解、疲労回復)を入れます。その他にもバナナジュース（糖分、カリウムが多い）やマンゴーなどが有名です。
これら果実ジュースは単独でも効きますが、下記のお手製ドリンクで紹介するようないくつかの二日酔いに効く食材と合わせて飲むとより効果的です。

オレンジ	トマト	柿	バナナ

二日酔いに効くお手製ドリンク

二日酔いに効く（と言われる）お手製ドリンクは無数にあるため全てを紹介することはできませんが、
食材として用いられるものの多くは共通しています。
卵、レモン、はちみつ、塩です。

卵はLシステインを多く含み、アセトアルデヒドの分解に寄与するだけでなく、ビタミン、カリウムなどアルコールで失われた栄養素を補給してくれます。
レモンはクエン酸効果により、アルコールによる疲労回復や整腸に効果があります。
はちみつは果糖同様素早く吸収される糖類で、低血糖症の解消、グルタミン補給で肝臓の働きを活性化します。
塩はもちろん排尿で失われる塩分補給です。
ベースドリンクにフレッシュ果実ジュースを使い、これら二日酔いに効果のある栄養素を入れることで即効性のある二日酔い解消ドリンクができあがります。

卵（生）	レモン汁	はちみつ	塩

Lシステインでアセトアルデヒド分解、失われた各種栄養素の補助	クエン酸効果で老廃物の排出、アルコールによる疲労を助ける	糖分で低血糖症解消	塩分補給

市販の二日酔い用ドリンク剤

市販の二日酔い用ドリンク剤はコンビニでお手軽に買えるすぐれものです。
アルコールの分解を早めながら、アルコールで失われた各種栄養素を補給するタイプが主流となっています。
成分を比較した場合、いずれもアルコールまたはアセトアルデヒドの分解に寄与する成分が入っていますが、その主成分が異なります。
更に詳しい二日酔い予防薬の成分については、二日酔い予防薬の比較をご参照下さい。

市販のドリンクとしてはノ・ミカタが最も効くと言えそうです。
理由は日本人は体質上、アセトアルデヒド脱水素酵素が少ない人が多く（日本人全体の45%程度)、その結果アセトアルデヒドが二日酔いの原因になりやすからです。
（※上記45%に当てはまらない人はノ・ミカタが二日酔いに最も効くとは言えません。アルコールに対する体質を知るには自分の適正を知って二日酔い対策をご参照下さい。)

アラニンはアルコール、アセトアルデヒドの分解を早めるだけでなく、他のアルコール分解に寄与する栄養素も活性化します。
また、アスパラギン酸の代謝を良くして尿の排出を早め、アルコールで損傷した肝臓の修復なども行います。

早く治したい場合		主成分：アラニンと各種ビタミンアルコールやアセトアルデヒドの分解を早め、アスパラギン酸で素早く排出。
だるさも取りたい場合		主成分：肝臓水解物、ジクロロ酢酸、コンドロイチン肝臓を活性化しアルコールの分解を早める。また、疲労除去にも効く。
事前に予防したい場合		主成分：クルクミン肝臓の活性化によりアルコールの分解を早める。